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この図面をもとに5分の1の厚紙製MR94模型を製作してみました。
誤差修正をどの板で行うのか、それから8枚の板と板との隙間の感じはどうか、というのを確認するため。 隣は1996年に板取りの確認のために製作した10分の1の2155H用バスレフ箱模型。 ![]() 上下板を幅広にして左右板を挟み込む構造。 ![]() 上下左右のそれぞれの連続する2枚の板の外側をスコッチテープで連結。 組立てが容易になりました。 ![]() こういう方法や粘着テープの仮止め等をうまく使えば、木工ボンドの硬化時間中に適切な修正を加え、高い組立て精度を得られるような気がします。 3mm厚程度の薄いMDFで形を作り、あとは好きなだけ外板を積層する。 積層はM4ボルトで締め上げながら接着。 接着後、ボルトを抜いて穴はパテで埋める。 全体の大きさはどうするか。 この模型が5分の1ならMR94と同じ大きさ。 しかし、6分の1、8分の1、あるいは10分の1(MR94の2倍の寸法、開口面積は4倍)ということなら、これは巨大なホーンに。 おそらく、多少サイズが大きくなっても作る手間はほとんど変わらないような気がします。 木口を斜めにカットする方法も考えないとならない。 棒状の金属板を木口の一方に沿わせ、これをボルトでとめる。 そして電動サンダーで木口の他方を削ってゆけば、金属板によって木口の一方の直線部はサンダーから守られる。 帆船模型でも作るつもりでゆっくりやってゆこう。 ![]() ![]() ![]() ![]() BMSの同軸ドライバーが先日までは最有力候補だった。 しかし、2407Hの音を聴いてから同軸という要素には魅力を感じなくなってきている。 JBL2407Hは2408Hを遥かに超えていた。 レベルを上げても浮かない。 2408Hではこうはいかない。 ちゃちなホーンをあてがわれているにもかかわらず2407Hは2451H+MR94Aと対等に渡り合う。 2407HというのはBMS4540NDのこと。 2407Hの素晴らしい性能はRe-entrant構造がもたらしているような気がする。 その点しか2407Hと2408Hとの間に差異がないからだ。 BMSの同軸は下の画像のようにミッドがRe-entrant型だが、ハイがRe-entrant型ではなく、2408Hと同様の直接放射型。 これが気になる。 ![]() 同軸ドライバーはメカニズムとしては興味深いが、必然的なものだとは全く考えていない。 説得力のある音が出なければ同軸どころではない、というのが現実だ。 同軸ではなくRe-entrantタイプにこだわるならBMS4592ND-midしかない。 Frequency Rangeが200~9000Hz、Recommended Crossoverが300Hz。 スロート径は2インチ。 MR94のスロート径は1.4インチ。 これを2インチにするためにはスロート部を短縮するのが常識。 しかしそうではなく、スロート部のスリット幅をスロート径に合わせて2インチに拡張するという方法もある。 この場合、スロート内壁面は平行となり、ホーンの幅は895mmになる。 ミッド用ホーンのJBL2392のスロートがこのタイプだ。 定指向性ホーンのスリット幅は使用帯域の最も短い波長と同等かさらに短い寸法となっている。 う~ん、製作にとりかかる前にドライバーを決定しないと、MR94DIYの各部の寸法が決まらない。 これはかなり時間がかかりそうだ。 BMS4592-midに関してはVOLTI AUDIOのサイトが面白い。 B&C DCM50との比較はこちら。 ツィーター対決もある。 レストアの作業風景も楽しい。 現代のヨーロッパ製ユニットと伝統的な米国製ホーンシステムの融合。 確かな耳と柔軟な思考のなせる業。 . ▲
by kiirojbl
| 2010-07-26 23:14
| ALTEC Horn
JBL4660のお仲間ということで思い出されるのがALTECのVIRとVITです。
VIRとVIRは"Vari Intense"(様々な強度?)シリーズの大型ホーンです。 ![]() VIRとVITは1990年に発表されました。 これらのホーンの特許(米国特許5020630号)は、1989年12月8日に出願されています。 この特許の内容は…うはは、把握してません。 だって、読むのが面倒なんだもん。 図面をざっと見ると4660と似たような話ではないかと… ところで、この特許の発明者はDaivid W. Gunness氏、特許権者はEV社。 Daivid W. Gunness氏は、HP9040のフィンの発明者でした。 それからこれも発明されていましたよね。 この方の特許を調べたところ、その後EV社からEAW社に移籍したようです。 1990年ですから、すでにALTECはEVの一部門のような感じだったのでしょうか。 古いホールの固定設備の機種入れ替えの際、ALTECの名前を使用した方が商売がしやすかったのか。 どうしてVIRとVITがALTECブランドで販売されたのかは謎です。 VIRとVITはいずれもフィンを備えているようです。 HP9040のフィンがよほど気に入っていたのでしょう。 でも、こういうのは小利口な秀才の発想。 天才ならフィンなしで勝負ですよね。 VIRとVITは高さが152cmもあり、開口面積もJBL2392並みの大きさがあります。 . ▲
by kiirojbl
| 2009-07-06 12:34
| ALTEC Horn
MR945Aは、1988年に発表されたALTEC社の大型定指向性ホーンであり、MR94/94A/94Bの後継機種になると思います。
1993年のカタログにはMR94Bと共に掲載されています。 そのカタログの説明文は"The MR425A, MR645A, MR945A are full size constant directivity horns similar in performance to the original Mantaray horns, but with softer beam edges." 「オリジナルのマンタレイホーンと略同等の性能を持ち、一方、ビームの縁はより滑らかです。」 ![]() ![]() MR945Aは、カタログページの一番下にレイアウトされており、その説明文にも「オリジナルのマンタレーホーンではない」という意味がこめられているのか… MR945Aの素性はこちらをご参照ください。 . ▲
by kiirojbl
| 2009-06-10 16:58
| ALTEC Horn
第3新東京市のMr. Sound Only宅に2431HとMTA-1が配達された。
すべてはゼーレのシナリオ通りである。 ![]() しかし、箱から出してみると、ゲンドウさんの予想に反し、2431Hはちょっち小さい… ![]() 分析パターン青、使徒と確認! ![]() 冬月、やはりスピーカーはデカくないとな。 ![]() 精神汚染計測値の上昇に注意しましょう。 ALTECのホーン/ドライバーのスロートの口径は1.4インチ。 最近のJBLのは1.5インチ。 どうして? ドンさんによると、ランシングマニュファクチャリング社の284のスロート径が1.5インチだったことに由来しているそうです。 下の画像は284。 ねじ込み式。 ![]() 284の永久磁石版であるALTEC288は3ボルトでホーンに連結することになったので、この出っ張ったねじ部分が要らなくなった。 しかし、このねじ部分内部の音道もスナウトとして徐々に広がっているから、これをスパット切り落とせばスロート径も小さくなっちゃう。 それで1.5インチだったスロート径が1.4インチになった。 さすがドンさん! 詳しくはこちらを。 As a bit of trivia, the 1.4" throat diameter of Altec's large format compression drivers is a legacy of the Lansing Manufacturing product line that Altec bought in 1941. The Altec 288 was basically an improved, permanent magnet version of the LMCo 284 developed for the Shearer Horn in 1935. It used the same diaphragm and throat geometry. The exit throat diameter on the 284 was originally 1.5" in diameter. However, this dimension was at the end of a screw on horn connector that extended out past the body of the 284. Later, Lansing switched to a flush flange connection for their horns that was fastened by three bolts that passed through the flange. This resulted in cutting back the horn throat for a length equal to the height of the former threaded mount. The diameter of the throat at the point where it is flush with the compression driver body was 1.4" and thus this became the standard. You can see this in the picture below taken by Steve Schell of one of his 284's next to a 288D. . ▲
by kiirojbl
| 2009-04-16 18:13
| ALTEC Horn
値段の安さに負けて買ってしまった…
MR94Aとデュアルスロート。 そう、マッドサイエンティスト用。 今度は何色に塗ればいい? やはり懸案のピンク色なのかっ! ![]() ![]() 両方とも、最初は4本ずつ売りに出されていた。 購入しようかどうしようか、と迷っていたら、デュアルスロートを1本だけ買っていった変なヒトがいる。 この手の商品に手を出すのは変なヒトに決まっているのだが、それにしても変だ。 モノラルシステムにデュアルスロート? まさかね。 スロートが1本だけ売れてしまうと、急にさびしくなり(訳分からん)、それでポチッと… おとがでるだけが2本ずつ買ったため、MR94Aは残り2本、スロートは残り1つになってしまった。 MR64用のデュアルスロートは無いみたい。 なんでだろ。 スロート部分の長さが足りないという単純な理由かも。 ![]() ![]() これはMR42のデュアルスロート仕様。 デュアルスロートというより、Y字型スロートと呼んだほうが馴染みがありますが、そうした従来のY字型とは、考え方が違うみたいね。 定指向性の水平方向の頂角で2つのスロートを合流させている。 おそらく「左右対称」にはならないところが、業務用ですね。 どのような影響が出るか、ちょっと心配。 ちなみにスロートをひん曲げてしまうと、出鱈目な指向性になってしまいます。 31Bホーンの水平、垂直指向性のグラフ(Dispersion Angle vs Frequency)、高域になるにつれ垂直指向性が急激に狭くなり、かなり刺激的な雰囲気ですね。 こういうのは嫌いなんだ。 ![]() ![]() MR94Aのついでに、先日200ドル以上になって諦めたJBL2431Hを落札した。 ![]() ![]() それから、スロートアダプターも。 これは、JBL純正、1インチネジ→1.5インチスロート。 オークションは初めて。 すごくドキドキしたよ。 ![]() . ▲
by kiirojbl
| 2009-03-25 00:01
| ALTEC Horn
模型を作って確認した方がいいかな?
![]() ![]() 残るはスロート部、です。 このスロート口の形状についてどのようにご報告しようかと考えていると、ヨハネスさんからの鋭い指摘、です。 自作派というのは必ずしも「完璧」を狙っていない、です。 むしろ自由度にこそメリットがある、です。 市販品なら大きすぎて導入できない場合でも、自作ならサイズを自由に変えることで導入可能、です。 スロート口もMR94は1.4インチだけど、1.5インチ、1.6インチ、2インチスロート径に対応可能、です。 そして製品の完成度よりも精神的な満足度を求めている、です。 苦労して作り上げた自作大型ホーンの音は素晴らしいにちがいない、です。 それにしてもスロート口の形状、どう考えればいいのか、です。 JBLは水平方向でつぶし、ALTECは垂直方向でつぶす、です。 これはスナウトから強烈な指向性をもって噴出してくる音を一旦押しつぶし、再度、拡げることで、スロート部中央領域の音圧低下、スロート部上下領域の音圧上昇を狙っているのではないか、です。 JBLとALTECのアプローチがあべこべなのは、犬猿の仲ですから、これは仕方がない、です。 . ▲
by kiirojbl
| 2009-01-21 23:29
| ALTEC Horn
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by kiirojbl
| 2009-01-20 21:36
| ALTEC Horn
MR94のスロート部分のCAD図を作ろうとしていたら、昔のこんな図面が出てきました。
2155Hと組み合わせていた黄色いホーンシステムに18インチを組み合わせようか、それとも、15インチのV字型ダブルにしようかと迷っていたころです。 なつかしいなぁ… ひまじんだなぁ… ばかだねぇ… ![]() ![]() この週末、MR94の採寸を行い、それをもとにCADでホーン部分の3D図面を描いてみました。 しかし、採寸の精度が悪く、ホーン部分の長さに約1cmもの誤差が発生。 なかなかうまくいきません… ![]() . ▲
by kiirojbl
| 2009-01-17 08:38
| ALTEC Horn
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