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BMS 4592ND-mid
BMS社の4592ND-midは、推奨クロス300Hzの2インチ径スロートのミッドドライバー。
BMS社の4592NDのハイ用ドライバーを取り外したもの。
リング状ポリエステル製ダイアフラム、90mm径ボイスコイル、ネオジム磁気回路を搭載。

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同社の4580NDと組み合わせるのはどうか、とか考えてしまいます。

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Diameter: 2" (50.8 mm)
Nominal impendance: 8 or 16 Ohm
Power capacity (AES): 150 W AES above 400 Hz
Peak Power: 1000 W peak above 500 Hz
max. SPL (cont.): 136 dB at 150 W
Sensitivity 1 W / 1 m: 118 dB
Frequency Range: 200 - 9000 Hz
Recommended Crossover: 300 Hz
min. impedance modulus: 8.3 Ohm at 5 kHz
Voice Coil Diameter: 3.5" (90 mm)
Magnet Material: Neodymium
Flux Density (Tesla): 1.95
Efficiency: 35 % (300 - 5000 Hz)
Voice Coil Material: Copper Clad Aluminum
Voice Coil Former: Kapton TM
Diaphragm Material: Polyester


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上の画像は、ボイスコイル径90mm、77mm、44.5mmのリング状ダイアフラムを描いたもの。
青線のボイスコイル径は正確ですが、ダイアフラムの内径外径はでたらめ。
でも、なんとなくイメージしたかったので描きました。

マルチアンプを組むようになると開発コンセプトにおいて広帯域型ユニットよりも狭帯域型ユニットの方が気になります。
例えば、4インチ径ベリリウムダイアフラム採用し20kHzまで…というようなユニットは狙いがあいまいで興味が湧かない。
4インチもの大口径なら300Hz程度のクロスでも十分な力感があることを期待してしまうし、一方、ツィーターの領域まで使用することは考えません。
だから、4インチドライバーの音質評価が、2ウェイシステム、あるいは、2ウェイ+スーパーツィーターのシステムで行われている場合、そういう評論はさっぱり参考にならない。
かといって、オーディオ雑誌に8ウェイや9ウェイで使用した場合の音質評価が掲載されていても、やっぱり参考にはならない。
このような規模のマルチアンプシステムの設定に慣れている評論家などいない。
それに大規模システムの場合、システム構成の考え方や帯域毎の音の好みが千差万別であり、評論などしても無意味だね。
う~む。

狭帯域型ユニットには設計に無理がない。
開発者の狙いがはっきりしている。
だから、魅力を感じるユニットが多い。
マルチで帯域を細分化するのは、こうした狭帯域型ユニットを使用したいため。
業務用スピーカーユニットマニアの性。

以前は疑問を持っていたチタンダイアフラムを見直しています。
チタンダイアフラムに3kHz以上の高域側まで任せると、これはウルサい感じがする。
しかし、3kHz以下ぐらいで限定すると非常に正確な音が聴ける。
アルミダイアフラムの音の弱さ、鳴きがない。
しかし、アルミダイアフラムはそれより高域側ならチタンより美しい。

JBL2446Hと2490Hの組み合わせはフルオーケストラの咆哮をがっちり再現する。
そして高域側を任せた2431Hの音は美しい。
これらドライバーに惚れてます。
だからJBLからBMSへのドライバー移行計画は悩ましいものの実現しそうもない…

BMSにこだわっているのは、JBL、ALTEC等の旧来からあるドライバーとは次元が異なると言っていいほど正確な音を持っていると思っているため。
JBL2408Hを約1年使ってみて分かったのは、現代的な樹脂系ダイアフラムを備えたドライバーの音は音の好みが云々というような話では語れないということ。
樹脂系だから柔らかいあいまいな音などど予想するなら、これは完全に裏切られる。
この小さな小さなドライバーは、エージングが進むほどに大きな信頼を勝ち得てゆく。

ドーム型のダイアフラムを備えたドライバーには将来が無いような気がしてる。
ドーム中央部と周辺部がばらばらの動きをして、精密な位相管理が不可能だからだ。
また、従来のコンプレッションドライバーでは、環状あるいは放射状のスリットを備えたフェイズプラグを必要とするが、これは本当に音を悪くしていることはないのだろうか?
BMSのドライバーは構造的にこうした問題を抱えていない。



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話は戻るが"耳につく"という帯域は5kHz~10kHzである。
サ行の発音などの刺激的な音は、この帯域を中心として分布している。
FFT解析ソフトによる測定を、周波数特性の測定のみに使用するのは片手落ちだ。
音楽を再生させて、どのような音が、どのような帯域のレスポンスレベルを上昇させるのかを確認する。
多くのことを学べる。

この5kHz~10kHzという帯域は、4インチコンプレッションドライバーの不得意な帯域である。
そして、同時に、エクスポーネンシャルホーンやラジアルホーンが馬脚を露わしてしまう帯域でもある。
これらホーンの指向性は、この帯域で極端に狭くなってしまい、ビーム感を生じる。
これが4インチダイアフラムの分割振動域と重なり合う。
そして、耳から血が出るというような笑える表現も、この5kHz~10kHzという帯域がマトモに再生できていないことを指している。
この帯域は3インチ以下のダイアフラム径と定指向性ホーンが必須なのである。

スピーカーユニットと友達になりたいなら、すべてを望んではいけない。
そのユニットの最低域側、中間域、最高域側の3つの性質を理解しなければならない。
測定は当然のこと、クロスを変化させてそのユニットの持ち味を探らなければならない。
理解抜きに信頼関係は築けない。

ウーファーを考える場合、自作派は箱の容積を気にするが、それはユニットの最低域側を気にしているだけだ。
中間域の質感や、最高域側の素直さを検証し、どう生かすかを考える必要がある。
同様に、ホーンもカットオフだけを気にしていても道は開けない。
指向性が最低域側においてどのように変化するのか、中間域から最高域側にかけて安定しているのかが問題になる。
ブロードな指向特性を持つホーンやバッフルが付加されているホーンは最低域側の指向性が急変しにくい。
ホーンがだらしなければ、せっかくの高性能ドライバーが台無しになる。
逆に、ホーンが良くても、ドライバーの不得意な帯域で使用すれば散々な結果となる。

こうしてユニットの得意不得意を把握しながらシステムを練り上げてゆく。
これが大規模マルチアンプシステムの醍醐味。
最も高度かつ究極のオーディオだ。




お、ようゆうた、ようゆうた。




















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by kiirojbl | 2010-04-23 18:12 | BMS Driver
CIARE NDH 12-4 and 12.00NdW
NDH 12-4と12.00NdWは、CIARE社の12インチコーン型ユニット。
上の画像がNDH 12-4、下の画像が12.00NdWです。
同じメーカーの製品とは思えないほどデザインが違います。
そして、デザインだけでなく取付け穴径や取付けボルトサークル径までも異なります。

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NDH 12-4は、4インチ径サンドイッチボイスコイルとネオジム磁気回路を搭載し、1kWの耐入力(AES)がある超強力ユニットです。
BL値が25.16と猛烈。
Xmaxは8mm、Air gap heightが10mm、Winding heightが21mmです。
ダブルスパイダーを備えています。
また、野外用に耐水性のあるコーンが使用されています。


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12.00NdWも4インチ径サンドイッチボイスコイルとネオジム磁気回路を搭載し、耐入力(AES)が800Wあります。
12.00NdWのXmaxは5mm、Air gap heightが10mm、Winding heightが20mmです。
デザインが面白いなぁ。





NDH 12-4
Nominal Diameter 12" - 320 mm
Nominal Impendance 8 Ohm
Nominal Rdc 6 Ohm ±0,4 Ohm
Power handling (AES) (*) 500 Watt
Max Power 1000 Watt
Voice Coil Diameter 100 mm 4,00 in
S.P.L. (1w, 1m) 98 dB ±1,5 dB
Nominal Fs 54 Hz ±6 Hz
Flux Density 1,4 T ±0,08 T
Frequency Range 20-2000 Hz
Sinusoidal Test Voltage 18 V
Weight 5,7 kg
Overall Diameter 314 mm
Overall Depth 148 mm
Baffle Cut Diameter 282 mm
Mounting holes number 8
Mounting holes diameter 7 mm
Mounting bolt diameter 296 mm

Frame Material Aluminium
Voice Coil Former Fiberglass
Voice Coil Wire Aluminium
Cone Material Doped Paper
Cone Shape Exponential
Surround Material Doped Nomex ® fabric
Surround Shape Two rolls
Suspension Material Doped Nomex ® fabric
Magnet Type Neodymium
Magnet Weight 620 g

Qms 18,75
Qes 0,24
Qts 0,24
Fs 54,00 Hz
Re 6,12 Ohm
Mms 74,00 g
Cms 0,12 mm/N
Bl 25,16 T*m
Sd 530,00 cm2
Vas 46,26 liter
u0 2,89 %
XMax 8,00 mm
Le 0,73 mH
Rms 1,34 Kg/s
Efficiency Bandwidth 222,47





12.00NdW
Nominal Diameter 12" - 320 mm
Nominal Impendance 8,00 Ohm
Nominal Rdc 5,4 Ohm ±0,4 Ohm
Power handling (AES) (*) 400 Watt
Max Power 800 Watt
Voice Coil Diameter 100 mm 4 in
S.P.L. (1w, 1m) 99 dB ±1,5 dB
Nominal Fs 48 Hz ±5 Hz
Flux Density 1,15 T ±0,08 T
Frequency Range 40-4000 Hz
Weight 5,1 kg
Overall Diameter 315 mm
Overall Depth 142 mm
Baffle Cut Diameter 284 mm
Mounting holes number 8
Mounting holes diameter 7 mm
Mounting bolt diameter 295 mm

Frame Material Aluminium
Voice Coil Former Fiberglass
Voice Coil Wire Copper
Cone Material Paper
Cone Shape Exponential
Surround Material Doped Nomex ® fabric
Surround Shape Three waves
Suspension Material Doped Nomex ® fabric
Magnet Type Neodymium
Magnet Weight 580 g

Qms 9,31
Qes 0,26
Qts 0,24
Fs 48,52 Hz
Re 5,30 Ohm
Mms 59,24 g
Cms 18 m/N
Bl 19,10 T*m
Sd 551 cm2
Vas 20,21 liter
u0 3,28 %
XMax 5 mm
Le 0,5 mH





kyonkyonさんのブログが復活!
お元気そうでよかったよかった!




















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by kiirojbl | 2010-04-21 16:02 | CIARE 12
Suntory Hall Organ Promenade Concert
サントリーホールのお昼のオルガンコンサート(無料)に行ってきました。
1曲目はJ. S. バッハのシャコンヌをブゾーニがピアノ用に編曲したものをさらに本日のオルガン奏者である伊藤順子さんがオルガン用にアレンジしたもの。
2曲目はショパンの幻想ポロネーズをやはり伊藤順子さんが編曲したもの。

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もともとヴァイオリンやピアノ用の曲を持続音系の楽器であるオルガン用にしたため曲の雰囲気が変わり驚きました。
興味深く聴けましたし、楽しかったです。

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席は2階C席の中ほど。
ホール全体を見渡すような感じがとても気持ちいい。
今回はステージ中央に引き出された無線コントロール鍵盤台での演奏。
巨大なパイプオルガンが世界最大のMIDI楽器のように思えました。
2階C席で聴けたホールの響きは厚みがあり素晴らしかった。
なお、ステージ上方の透明な反射板は、照明器具の上方まで引き上げられていました。




ムローバさんによるシャコンヌ。
教会の残響は心地よいです。





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アナログ機材はつなぎかえての機材比べだけですが、デジタル機材は使い方のノウハウが重要。
そして、他社製品のマニュアルからでも使い方のノウハウを得ることができるます。
お金がかからず、音についての理解が深まる。

上の画像はデジタル入出力ができるYAMAHAのSPX2000
但し、AES/EBUのみでSPDIFには対応していないようです。

SPX2000のマニュアルにはリバーブについて以下のような説明があります。
"残響を付加するエフェクトです。残響は部屋の大きさや、壁の材質などによって複雑に変化します。このエフェクトを使えば、その変化をシミュレートして、さまざまな残響を創り出すことができます。
残響は初期反射音と残響音の2 種類に分けられます。初期反射音は残響のうち、最初に一度だけ壁や天井に反射して耳に届く音、残響音は初期反射音が他の壁や天井に反射を繰り返してから耳に届く音です。
SPX2000のリバーブには、初期反射音と残響音を別々にコントロールできるものと、まとめてコントロールするものの2 種類があります。"

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SPX2000のマニュアルを読んでみると、このSPX2000の"REV-X"というエフェクトタイプがリバーブの主力のようです。
でも、初期反射と残響をそれぞれ制御できない。
そこで"リバーブ"というエフェクトタイプを選択(これはもしかするとモノラルなのかもしれないけれど)するとパラメータが増えます。

初期反射のパラメータは"INI. DLY(イニシャルディレイ)"。
"0.0~500.0ms、原音に対する初期反射音の遅れです。この値は残響音が発生するまでの遅れにも影響します"と説明されています。
"CONCERT HALL"ではこのイニシャルディレイは112ミリ秒となっています。

残響のパラメータの"REV TIME(リバーブタイム)"。
"0.3~99.0s、 残響音の長さです。1kHz の残響音が60dB減衰するまでの時間を表しています"と説明されています。
"CONCERT HALL"では3.4秒。

初期反射音に対する残響音の遅れは"E/R DLY"。
"原音から残響音の始まるまでの遅れは、INI.DLY+E/R DLYとなります"と説明されています。
"CONCERT HALL"では4ミリ秒。





初期反射と残響についてググッてみると、以下のような説明がありました。

"初期反射音は表現したい音場(コンサートホール、スタジアムなどの音場モード)を特徴付ける重要な要素となります。
音場の雰囲気を醸し出すのは初期反射音であり、残響音は味付けと言っても良いかもしれません。

ラージホール:初期反射音が長め、残響音が長い。
壁や天井が乱反射するように設計されているため、綺麗で密度の高い反射音になる。

スタジアム:初期反射音は、距離があるため長め。
形状は、円形など等距離の壁も多く、音が回りやすく、やや特徴のある残響音。

ルーム:初期反射音は短く、壁も少ない形状(長方形)が一般的なので、特定の周波数で共振に近い特徴の残響音。
残響音のレベルを高く、減衰を長くすると反響の大きいバスルームのような音になる。"






火山灰の雲に突っ込んだブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故についてのwikiの説明はこちらを。
エイヤフィヤットラヨークトル氷河についてはこちらを。





















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by kiirojbl | 2010-04-15 17:52 | Suntory Hall
Suntory Hall The 525th Popular Series
読売日本交響楽団の第525回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。
曲目は、ブラームスのピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83と、ドヴォルザークの交響曲第7番ニ短調op.70。
指揮は下野竜也さん、ピアノはアンドレアス・ヘフリガーさんでした。

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ドヴォルザークの交響曲第7番が素晴らしかった。
オーケストラが一体となってビシッと引き締まり、且つ、迫力があった。
ブラームスは第3楽章のチェロのソロが良かったです。

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席はP席上段の中央より。
中低域がファットなRA席とはやや異なり全域のバランスはとれていた。
なお、このP席の上段の高さは、2階C席最前列と略同じ高さです。

ステージ上方の透明の反射板は、ステージと天井の中間ぐらいの高さになっていました。
客席は7割~8割が埋まった状態。
満席ではないので残響時間が長くなっているはずです。

コンサートの生の音はマルチアンプの設定に役立ちそう。
マルチアンプで多くの設定を経験し、設定による音のコントロールがやや可能になってきています。
帰りの電車で今度はこんな設定にしてみようなどと考えたりしました。

残念なことにピアノの蓋の角度(1階席側を向いている)のせいで、こちら(P席側)にピアノの直接音が来ない。
そのためピアノを遠くに感じる。
ワインヤード形式のコンサートホールの音響に合致するようなグランドピアノを開発できないものか。
鍵盤楽器はいつの時代でも最新のテクノロジーによって進化してきたのだから。






















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by kiirojbl | 2010-04-12 23:12 | Suntory Hall
Electro-Voice XLD281 and XLE181
EV社のXLD281とXLE181は、XLVCシリーズのラインアレイスピーカーシステム。
XLVCの"VC"は"Very Compact"の意味。
XLD281は、8インチのロー、8インチのロー/ミッド、2インチ径ボイスコイルのコンプレッションドライバーが2発という構成。

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2発の8インチはDVN2080、コンプレッションドライバーはND2です。
何れもネオジム磁気回路を搭載。
DVN2080はコーンの凹部に発泡樹脂を充填した平面型だと思います。

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ND2が取り付けられているホーンは、120°×10°の平面波生成用のウェーブガイドホーン。
複数の音道を曲げてタイムアライメントの調整と垂直方向の広がりを抑えているようです。

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上の画像はXLE181
XLD281が変則的な3ウェイだったのに対し、これは8インチシングルの普通の2ウェイ。
平面波生成用ウェーブガイドホーンやND2が2発という点は同じです。

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サントリーホールの天井からぶら下がっているラインアレイシステムがXLD281とXLE181。
正面向きにXLD281が9基、左右背面の3方向にそれぞれXLE181が3基ずつだと思います。
詳しくはこちらこちらを。

ホールの案内の音声のみを聴きました。
音の良し悪しよりも残響時間が長いのが印象的。
サントリーホールの音響の解説によると2.1秒(満席/500Hz)。

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このラインアレイと同様に、天井からは透明の反射板が吊り下げられています。
吊り下げ高さは自由に調整でき、天井方向からの初期反射(early reflection)の到達時間や分布を変更できるようです。
なお、ラインアレイは天井の凹部に収納可能。

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wikiによると、室内における残響は次の2つの部分に分類できるそうです。
(分かりにくいので一部訂正しました。)

初期反射 (early reflection)
室内では直接音が聞こえたあと数ms から100msくらいの間に、、壁、天井、床などに1回だけ反射した音が、他の音から分離して聞くことができる。
これが初期反射である。
部屋の形状が直方体であれば1回反射は6個だけだが、より複雑な形状・または家具などがある部屋では反射音の数が増え、また壁などで複数回反射した音も聞こえる。
初期反射は直接音とまとめて、ひとつの流れの音として認知されるという。

後期残響 (late reverberation)
直接音が聞こえてから150ms以上過ぎたころには、音は多数回反射し、反射音の数も増えているため、もはや個々の音を区別して聞くことはできない。
また、音は等角反射するだけでなく、壁・天井などでも散乱されるため、残響の構造はさらに複雑になる。これらによって構成されるのが後期残響である。
このような後期の残響は方向・位相がランダムで指数関数的に減衰する音によってモデル化される。
後期残響は直接音とは異なる系統の音として認知されるという。
後期残響が直接音に対して、60dB減衰するまでの時間を残響時間と呼ぶ。
残響時間は、家庭などの小さな部屋では0.5秒程度、音楽用ホールでは数秒程度である。

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直接音、初期反射、後期残響の3つの要素は、デジタルリバーブのパラメータを眺めてみると理解が深まります。
デジタルリバーブは、入力信号を直接音とみなし、この直接音をベースにして初期反射と後期残響を各ジェネレーターにより生成する。
初期反射は直接音から少し遅れて、そして後期残響は直接音から遅れて開始される。

初期反射用ジェネレーターのパラメータは、直接音からの遅れ時間、空間の種類、空間サイズ、音源と仮想マイクとの距離、壁表面の材質、壁の拡散の度合いなど。
一方、後期残響用ジェネレーターのパラメータは、直接音からの遅れ時間、全周波数帯域の残響時間の長さ、周波数帯域毎の残響時間の長さ、残響の反射密度など。
初期反射と後期残響のパラメータの違いから両者の性質の違いが伺えるね。

初期反射用ジェネレーターと後期残響用ジェネレーターにより生成された初期反射と後期残響は、直接音に続いて再生される。
その際、直接音の音量に対して初期反射や後期残響の音量をどの程度にするのか、さらに、初期反射と後期残響の混合の割合なども設定することができます。

ベリンガーREV2496というデジタルリバーブを使用しています。
デジタル入出力ができるステレオリバーブなので選びました。
白ホーンシステムに接続してときどき遊んでます。
残響があると聴きやすくなるというか、音に厚みがあり心地よく感じるのは何故?

CDとサントリーホールでのコンサート、一番違うのは響き具合。
響きの乏しいCDでもデジタルリバーブで響きを補うとかなり聴けます。
多機能で複雑なREV2496を使いこなすためには修行が必要ですが、修行と言ってもコンサートの音を思い出しながらパラメータをいじるだけ。
これからしばらくはサントリーホールの音を追ってみたいと思います。


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by kiirojbl | 2010-04-05 22:14 | EV System