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DIY Linear Tracking Tonearm (18)
カウンターウェイトとして岩田製作所のステンレス製のセットカラーを使用することにしました。
大きいのが内径8mm、外径18mm、厚さ10mm、小さいのが内径8mm、外径16mm、厚さ8mm。
重さを量ってみると、大きいのが14.8g、小さいのが8.9gでした。
アームには大きいのが取付けられており、この画像の状態(スタイラスなし、配線なしの状態)で計測すると52gでした。

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SAECのWE308Lと比べてみると、同じアームとは思えないほど大きさが異なります。
みすぼらしい。

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ところで、今回の目標はWE308Lに負けない存在感や精密感を得ることなのです。

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仕上げはこれから。

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リニアトラッキングアームと付き合ってみて気付いたことは、調整が非常に容易だということ。
アーム部分のeffective lengthを変更!した場合でも、支柱部を若干回転させるだけで調整できてしまう。
さらに、その調整と同時にアーム部分の高さ調整も行うことができる。
これが何を意味するかというと、異なる長さの、異なる高さのアーム部分が同じ支柱部において共存できるということだ。

S字型のアーム部分とストレート型のアーム部分を選択できるタイプも過去に存在したが、アーム部分のeffective lengthは同じだ。
また、このようなタイプでもウェイト部分が共通であるため、アーム部分全体の実効質量をカートリッジのコンプライアンスに完全に対応させることはできない。

今回のアームは、リニアトラッキングアームの上記のような利点を生かすために、2本のアーム部分を1つの支柱部分に設けることにした。
1本はリニアシャフト上に配置され、もう1本は支柱部の反対側に突き出したリニアシャフトに引っ掛けてある。
2本のアーム部分は選択的にリニアシャフト上に配置され使用される。



とは言うものの、支柱部の反対側に引っ掛けたもう1本のアーム部分をどんな具合に保持するのか?
口先だけのオーディオ評論家(映画評論家と同じようにもはや不要)とは異なり、自作派はこういう地味な問題を一つ一つ解決してゆかなければならない…

使用するのは、三好パイジョンのLJ200、長短2つの8mmパイプ、長さ80mmのM5ネジ、そして2mm厚のアルミ板で作ったストッパ。

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ストッパを通したネジにビニールテープ(その1)を巻きます。
このビニールテープにより、長い8mmパイプがカタカタしません。

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ネジをLJ200に取付け、やや間隔を空けてビニールテープ(その2)を巻きます。
このビニールテープにより、短い8mmパイプがカタカタしません。
短い8mmパイプはリニアシャフトで作動する1本のアーム部分のアームレスト、そして、長い8mmパイプは支柱部の反対側に引っ掛けたもう1本のアーム部分のアームレストになります。
間隔を空けてビニールテープを巻いてあるため、このネジを緩める場合でもビニールテープをはがす必要はありません。
なお、画像にはありませんが、長短2つの8mmパイプの下方には適当な長さのフェルトを貼りました。

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なんとなくソユーズ宇宙船に似てるなぁ…

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三好パイジョンのPE200、PL601などのアルマイトを剥離するためにパイプユニッシュに浸す。
真っ黒になったらパイプユニッシュから引き上げ、1500番の耐水ペーパーをかけ、ピカール(金属用研磨剤)で仕上げる。
なお、SF2で使用予定のPG601は黒くならなかったけど、ちゃんと剥離してました。
不思議だね。

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今回は250mmのリニアシャフトを使用しました。
いつものように表面をピカールで研磨しました。
どの程度研磨すればよいかと言えば、これは表面がハードクロームメッキのように黒光りするまで。
だいたい5時間~6時間程度の手作業による丁寧な研磨作業ですから、たいしたことはありません?

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by kiirojbl | 2010-01-30 12:55 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (17)
奥の2つは失敗作。
6mmパイプと8mmパイプを接着する際に、接着剤の量が多すぎました。
このため、8mmパイプ内において6mmパイプの内部の穴がはみ出した接着剤によって封鎖されてしまった。
う~む。

手前の2つは作り直したもの。

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接着剤はボンドのクイック5という2液混合のエポキシ樹脂系接着剤。
爪楊枝の先端を使って、ほんの少量を塗布するのがコツ。
硬化するとカチンカチンです。
接着の際には、目安となる線を描いた紙を使用して、ヘッドシェル部と6mmパイプの位置決めをしました。

へっぽこDIYですから工作の最中に計画変更になることが多々あります。
今回はドリルのチャックに固定し回転させたパイプにヤスリを斜めに当てると、傾斜面をつけることが出来ることに気付きました。
無骨な雰囲気が和らぎます。
8mmパイプの長さは88mmに延長。


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上の画像の68 hollowが今回製作したアーム。
hollowは中空、solidは中身が詰まっているという意味です。

68 solidは、直径6mmアルミ棒を使用するタイプ。
内部配線が出来ないため、細く輪切りにした熱収縮チューブにより外部を這わせたリード線を固定することを考えています。

68 hollow2は、6mmパイプの延長と前端部の封鎖用4mmアルミ棒を長くしたもの。
68 hollowを試し、もっと重くても大丈夫そうだと判断した場合には、こうしたアームを製作しようと思っています。

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デザインもいろいろと考えてみる。

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設計図と微妙に異なるのは根性が足りないから…

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68が、ややくどいか。

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先端を斜めに削ってみました。
アルミの細工は、時間がかかるけどおもしろい。

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※再生紙を使用しています。
























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by kiirojbl | 2010-01-25 21:58 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (16)
お久しぶりのDIY Tonearmシリーズです。

AT-DS3/G YLの黄色いヘッドシェルとリニアブッシュのLM4Lを使用した試作アームを約3ヶ月使用しました。
問題点は以下の2つ。
まず、リニアシャフトに塵がついたりリニアブッシュの内部に塵が侵入すると、ミストラッキングを生じるということ。
それから、水平方向(移動方向)の感度が鈍く、未だにAT-DS3以外のカートリッジを使用する気持ちになれないということです。

しかし、一応実用になりますし音質的な問題もないので先に進みたいと思います。
いろいろなことを試しているうちに問題解決の糸口を見つけることが出来るかもしれません。

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今までの試作アームに黄色いヘッドシェルを利用したのは、リニアブッシュの作動実験がメインであり、ヘッドシェル部分の工作を考えている余裕がなかったから。
今回はヘッドシェル部分も作ってみたい。

まだ計画段階というか、極めて低レベルの工作技術で製作できるのか不安です。
上が6mmシャフトと8mmシャフトを組み合わせたタイプ。
下が8mmシャフトだけのタイプ。
どちらにしょうか。
う~む。


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68タイプ用の部品の製作。
いつものようにカナノコを使用してモタモタゴリゴリと切断。

直径8mm(厚さ1mm)のアルミパイプの長さは約80mm。
直径6mm(厚さ1mm)のアルミパイプの長さは約125mm。
ヘッドシェル部は20×15×3mmのアルミ平板。
それから指掛けは、20mm×15mmのL字型アルミアングル材(厚さ2mm)を約7mmの幅で切断。
その切断の前に15mmの板を長手方向に7mmほど切り込んでおきました。
指掛けはもうちょっと細くしよう。

パイプの端面処理に電動ドリルを使用することを思いつきました。
ドリルのチャッキングを利用してパイプを固定。
このときパイプにビニールテープを巻いておくと傷がつきません。
ドリルでパイプを回転させながらヤスリを当てるだけ。
轆轤の要領。
パイプ端面内側も細く折った紙やすりを突っ込む。
こういうやり方は知られているのかも。
ま、そんなことはどうでもいいか。
綺麗に仕上がるし、楽。

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仕上げが終わった68タイプの各パーツ。
直立している直径8mmパイプの小穴は、アース線を絡げるためのもの。
横たわっているのは直径6mmのパイプ。
そして、作り直して幅5mmと細くなった指掛けとヘッドシェル部。

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指掛けはカートリッジの取付けボルトと共締めになっているため、そのまま取付けるとボルトを中心にしてクルクル回転してしまいます。
そこで指掛けには段部を作りました。
この段部がヘッドシェル部の角部分に当たるため、指掛けはしっかりとヘッドシェル部に固定され、クルクル回ったりしません。

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6mmパイプの前端側には、直径4mm、長さ10mmのアルミ棒が挿入されています。
このアルミ棒は2液式のエポキシ樹脂系接着剤により接着。
接着剤の硬化後、6mmパイプの後端側をドリルのチャックに取り付け回転。
6mmパイプとアルミ棒の端面が平坦になるようにヤスリで加工しました。
荒らしてある部分はヘッドシェル部上面との接着面となります。
小穴はリード線導入用。






















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by kiirojbl | 2010-01-22 15:48 | DIY Tonearm | Comments(0)
Classic Pro DCP1100
クラシックプロの業務用デジタルアンプ。
ブリッジで1kw級って、凄いなぁ。
税込み25,800円。

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CLASSIC PROのデジタルアンプ DCP1100 間もなく入荷! 2010/01/08
CLASSIC PROより、約2.9kgの超軽量コンパクトボディに300W(8Ω)×2の大出力を実現したデジタルパワーアンプ、DCP1100が間もなく入荷されます。
最新の技術を集結し、効率的で信頼性の高いスイッチング・パワーサプライとPFCを搭載
片手で持ち運びのできる奥行き約16cmの1Uサイズなので、現場への移動も楽々です。
見た目からは想像もできないハイパワーと、驚きのコストパフォーマンスを可能にしたサウンドハウスおすすめのパワーアンプです!

■タイプ:パワーアンプ
■ステレオ出力
・300Wx2 / 8ohms
・540Wx2 / 4ohms
■ブリッジ出力
・1,080W / 8ohms
■入力端子:XLRx 2
■出力端子:スピコン
■周波数特性:20Hz~20kHz ±0.5dB
■入力インピーダンス:20kΩ(バランス)、10kΩ(アンバランス)
■ダンピングファクター:280
■寸法・重量:48.2W x 4.4H x 16.0D cm、2.9kg

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ようやくアナログアンプよりも安いデジタルアンプが業務用アンプの分野でも出現した。
さらに冷却ファンが無いようなので(残念ながらファンはあるそうです。)、使い勝手の点でも優れている。
もちろんトランスの唸りとも無縁だ。
どんな音なのだろう。

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Jeff Rowland 302と略同等のスペック。
302は2002年に発表されたので8年間で価格は100分の1になった。









BEHRINGER社からもEUROPOWER EPQ1000が発表された。
先に発売されていたEPXシリーズがH級アンプとスイッチング電源の組み合わせだったが、このEPQシリーズもそうなんだろうか。
ベリンガーのアンプと言えば、当初QSCのRMXシリーズのクローンだと騒がれていたEP2500が評判だったね。
このEP2500はH級アンプだった。

2x530W 4Ohms、2x290W 8Ohmsの出力で重量4.9kg。
339.99ドル。
日本円での価格は発表されていません。

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今回発表されたEPQシリーズは、上記のEPQ1000の他、EPQ304EPQ450EPQ1200EPQ2000があります。
最近のBEHRINGER社はパワーアンプにかなり力を入れています。
MIDASとKLARK TEKNIKを買収し元気いっぱい。


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デジタル(D級)アンプについて調べてみると、LCで構成されている出力フィルタも省略できる技術(3年前の文献)もあり、もはやD級アンプをその増幅方式のみで語る時代は過ぎているようです。

こちらはYAMAHAの解説
D級の効率は十分以上にあり、業務用パワーアンプでさえ、そこまで効率を上げる必要がないという考え方のようです。
何れにせよハイパワーアンプの商売で儲けちゃう時代は終わろうとしています。


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QSCは海外では人気がある。
う~む。



パワーアンプの性能(出力)とスピーカーユニットの性能には密接な関係があり、これがオーディオの歴史を作ってきたとも言えます。
将来、片chあたり数kwクラスのデジタルアンプが一般的になるとどうなるのか。
猛烈なBL値を持ち低音がまるで出ないようなウーファーユニットが主流となり、これをデジチャンで精密に制御、ウルトラ級のデジタルアンプで強力にドライブする、そんな世界が出現するのかもしれません。


HPを更新しました。




















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by kiirojbl | 2010-01-12 22:54 | Classic Pro | Comments(0)
Beyma Cabinets SB18/1
Beyma社の18P1200ND用のサブウーファー推奨箱
分かりにくい図面ですが、ユニットは464mmの寸法が記載されている位置に取付けます。
ホーンのスロートはチャンバーにあり、バックロード(Rear Loaded)のようです。
しかし、ユニットがホーン開口に配置されているため、最近注目されている?タップトホーン(Tapped Horn)の一種だと思います。

Beyma社の2008年度版の推奨箱の図面はこちら(10.72MB)。
2009年度の追加分はこちらを。

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ところで、説明書にはレスポンスグラフが表示されていないものの、デジタルチャンネルディバイダーの補正値が掲載されています。
その補正値は、62.5Hz、Q:2.996、+3dBというもの。
この箱のレスポンスは33Hzから200Hzまでと記載されているため、62.5Hzのそれもわずか+3dBの補正量というのは驚異的だと思います。


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Tapped Hornに限らず、Rear Loaded Horn、Transmission Line等の長い音道を持つタイプは、音道が共鳴管として動作したり、ホーンとして動作したり、バスレフのダクトとして動作したりと、その理屈とは別の複合的な動作をします。
このBeyma社の推奨箱は、Tapped Hornというよりはバスレフのような動作をしているのかもしれません。
また、ユニットがホーン内壁に対向して配置されているという特徴があります。
おそらく大入力時にはコーンに負荷がかかり、振幅を抑えつつ音響パワーへの効率的な変換を可能にしていると思います。
こうした箱は、従来のThiele and SmallのパラメータやTapped Hornの計算式だけでは設計しきれないような気がします。


となると、この箱の設計センスも案外わるくないのかもね。

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by kiirojbl | 2010-01-11 11:49 | Tapped Horn | Comments(0)
BILL WOODS DESIGNS Club 2 by 4 Sub-woofer
Bill Woodsさんが設計したRCF社LF21N451用の推奨箱
なんと21インチが4発。
しかし、トラックへの積み込みが容易と記載されているので固定設備用ではない?

内寸容積が846.8L。
1発あたり211.7L。
板厚は0.6インチ(約15.2mm)。


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作図してみました。
上が18インチ4発。
下が21インチ4発。
いずれもバッフルの大きさは1200mm×1200mm。

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Peaveyは21インチ、作らないのかなぁ…





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Confederate Motor Company
























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by kiirojbl | 2010-01-06 14:51 | RCF 21 | Comments(0)
Acoustic Horn Company
明けましておめでとうございます。
今年もよろしく。

AH!は、RCF社から設計依頼を受けたBill Woodsさんのホーンメーカー。
BillさんはYorkvill Soundで業務用ホーンの設計を行っていたそうです。
Conical Horn Geometryでは、コニカルホーンについて詳細な説明があります。

この説明文の中で、
"The most critical part of a horn is the first few inches.
This is often over looked. Start with a section of straight pipe.
Listen to that. It will be very loud, and very colored.
Next, try an exponential horn of the same length, then a tractrix - they will be progressively less colored.
Finally, try the conical section. It will be the most natural sounding and uncolored."
という部分が興味深かったです。

また、Horn News Archiveには、ストレートホーンと折り曲げホーンの比較レポートなどがあります。

BillさんはOswald's Mill Audioと親交があり、Billさんが設計しOMAが製作した100Hzホーンは見事です。
下の画像は6moonsのレポートに掲載されていました。

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by kiirojbl | 2010-01-04 13:05 | Homepage | Comments(0)