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DIY Linear Tracking Tonearm (13)
5mm径リニアシャフトとLM5Lの組み合わせは、AT-DS3/G YLというカートリッジを使用する限り、満足できるものでした。
というのは、AT-DS3/G YLの推奨針圧である3.5gで使用していたためです。
テスト用の45回転LP(傷だらけで針飛びしやすい)では、これを3g未満にしてゆくと、同じ音溝を繰り返してトレースするミストラッキングが徐々に増えてしまいます。

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そこで軽量化することにしました。
上の画像の左側は、LM5Lと10mm径アルミパイプ(長さ250mm)とPF200の組み合わせ。
この状態で計測すると39.4g。

右側が新型。
直径4mmのリニアシャフト用のLM4Lと8mm径アルミパイプ(長さ200mm)とPE200との組み合わせ。
この状態で約10g軽い29.6gです。
なお、カウンターウェイト、ヘッドシェル、カートリッジを加えたフル装備状態では70.9g。


実は軽針圧に対応する必要はないと考えています。
主力のCDでは得られないような音をレコードに求めたい。
それには元気な音の印象があるDJ用のカートリッジがいいのではないかと。
種類が豊富でしかも安価。

DJ用は重めの針圧、さらに内周側が不得意な丸針のものが多い。
これにリニアブッシュのリニアトラッキングアームを組み合わせるのは、相性が良い?ような気がします。

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右側の4mm径リニアシャフトの右端には、セットカラーを3つ取付けました。
このカラーの外径は12mm、そしてこれを取付けるパイジョンの穴径は13mm。
ぴったりの外径になるようにアルミテープをカラーに巻きました

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左が5mm径用のLM5L、右が4mm径用のLM4Lです。
LM4Lは重さが4gであり、LM5Lの半分の重さです。

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LM4Lのアームを取付けてみると、なんか変。
3.5gの針圧なのに、ミストラッキングが生じます。
LM4Lの滑り具合はLM5Lと同じような感じなのに…

いろいろ調べてみると、どうやらリニアシャフトが水平ではなく、レコードの内周側に向かって上り坂になるような感じで微妙に傾斜していました。
セットカラーに巻いたアルミテープの巻き方が良くなかったようです。
水平になるように調整すると、3.5gの針圧では全くミストラッキングを生じなくなりました。
しばらく慣らし運転をした後、傷だらけの45回転LPで3g、2.5gと針圧を減らし、軽針圧に対応できるかどうか試してみようと思います。

なお、慣らし運転中でも普通の33回転LPなら針圧が2.5gでもミストラッキングしません。
2.0gまで落とすと時々ミストラッキングを起こすし、かすれたような音になるときがあります。
AT-DS3/G YLの針圧値は2.5~4.0g(3.5g標準)とされているので現状では十分な性能かもしれません。
やはり軽量化は確実に効果があ~る、です。
















カートリッジの候補。
白黒ばっかり・・・

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OrtofonのOM Electro。
"ダンスミュージックには欠かせない「中低域の音の太さ」をより強調し、パワフルながらも切れがあり弾むサウンド"との紹介文が気になります。

出力電圧7.5mV
チャンネルセバーレーション:25dB(@1kHz)
周波数特性:20~22,000Hz
適性負荷インピーダンス:47kΩ
スライタス:円錐
適性針圧:4g
自重:5g

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Stantonの680E.V3も良さそう。
紹介文には"ダンス・ミュージックに最高のムービング・アイアン・カートリッジ、クリアでステレオ再生能力に優れる4コイルのムービング・アイアン、新しいインダストリアル・デザイン"とあります。
これは楕円針です。

針先 0.3x0.7 mil 楕円 スーパー・ハイ・ポリッシュ
針圧 2 ~ 5g
再生周波数帯域 20 Hz ~ 18 kHz
出力 @ 1kHz 3.9mV
チャンネル・バランス @ 1kHz 2dB以内
チャンネル・セパレーション @ 1kHz 30dB
直流抵抗 1300Ω
トラッキング性能 80μ @ 3 g
推奨負荷抵抗、容量 47k Ω、275 pF
インダクタンス 930 mH
カートリッジ重量 6.3 g
交換針 N 680 E

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ShureではM44-7
DJ用に重針圧に対応したタイプ。
これでクラシックを聴くとどんな具合なのか興味があります。

Tone Arm Mount: Standard 1/2 inch
Cartridge Type: Moving Magnet
Output Voltage: Typical at 1 kHz 9.5 mV RMS at 5 cm/sec peak velocity
Recommended Load: 47 kilohms in parallel with 450pf
Tracking Force: Effective at stylus tip Range: 1.5 to 3 grams
Stylus Cantilever: Shure Type S Heat-treated aluminum alloy / tubular 1.6 mil wall thickness / 34.5 mil diameter
Diamond Stylus Tip: Polished natural gemstone: Spherical Radius: 0.7 mil
Frequency Response: Essentially flat from 20 to 20,000 Hz
Stereo Channel Balance: Within 2 dB
Channel Separation: Typical at 1 kHz: 20 dB
Net Weight: 6.7 grams
Height: 15.9 mm

サウンドハウスだと、Ortofonが7600円、Stantonが5980円、Shureが4350円。
Ortofonが高いけど、これは換え針付きだそうです。

DJ用は沢山の種類があるのに対して、オーディオ用の重針圧の安いのは?
オーオタ雑誌を読まないので全然知らないんだなぁ~☆















LM4Lのアームは上出来。
おそらくこのまま。
試作品作りもあきたしね。
そろそろ最終目的、オリジナルプレーヤーのDIYに突入か?

ダブルアーム案。
内側のアームをリニアシャフト端側で跳ね上げた状態で保持する仕掛けを作ればいいよね。

こんなふうにあれこれ考えている時間が好きだから、とりかかるのは先延ばしにしよう。

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シングルアームだと拍子抜けするほどコンパクトでシンプル。
カートリッジを交換するだけならダブルアームの必要性はないだろうなぁ…

ターンテーブル(PL-30L)がたいしたことないからこれでもいいか。
でも、このターンテーブルに不満はないよ。

GT-2000の長岡評には「以前、KP-800、QL-Y55Fのターンテーブルを33回転で回しておいて、電源を切ってから何秒で止まるかテストしたことがある。KP-800が16秒、QL-Y55Fが18秒だった。本機ではなんと53秒かかった。慣性モーメントの大きさがわかる。」なんて書いてある。
そこでPL-30L+ステンレス板1枚で計測してみたら50秒。
なんだ、GT-2000と似たようなものなのね、という訳で見直しちゃった。

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左側のアームが使いにくそう。

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PL-30Lのフォノモーター部

モーター クォーツPLL DCサーボ・ホールモーター
駆動方式 ダイレクトドライブ
軸受構造 SH・ローター方式
ターンテーブル直径 31cm
ターンテーブル慣性質量 330kg-cm2(ターンテーブルシート含む)
回転数 33 1/3、45rpm
回転数切換え ショートストロークスイッチによる電子式
回転ムラ 0.012%以下(PL-30L、WRMS/FG直読法)
0.013%以下(PL-30、WRMS/FG直読法)
0.023%以下(WRMS/JIS)
S/N 78dB以上(DIN-B)
63dB以上(JIS)
負荷変動 0%(針圧200g以内)
起動特性 1/3回転以内
起動トルク 1.3kg-cm
速度検出方式 全周積分方式FG
回転数偏差 0.002%以下
ドリフト 時間ドリフト:0.00008%/h
温度ドリフト:0.00003%/℃
ブレーキ機構 純電子式

SH・ローター方式モーター
回転精度の限界を追及するため、モーター底部にあったローターの支点(ベアリング)をターンテーブルのすぐ下に移動させたSH・ローター方式モーターを採用しており、これによりモーターの重心と支点の位置をほぼ一致させることに成功しています。
このため、重心と支点の位置が大幅にズレていた従来構造では防げなかったモーターシャフトと軸受け間のわずかなクリアランスで起るモーターシャフト最下部を支点とする逆円錐運動を解消し、優れた回転特性を確保しています。

シャフトとスリーブの精度や強度に依存するよりも、よほど賢い解決方法ですね。
メンテナンスも至極簡単。

支点部分は、鋼球とこの鋼球の上部に位置する厚さ2mm程度のテフロン板とから構成されている。
鋼球とテフロン板の接点が支点となるため、この接点の状態を把握しやすい。
したがって、プラッターの重量を増加させた場合でも安心。
約900gのステンレス板を加えると低音に厚みがつくような気がします。
もっとも、ターンテーブルシートの材質やこのステンレス板とプラッターとの間の挟みものの有無等、ともかく音が変わります。

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by kiirojbl | 2009-09-30 20:03 | DIY Tonearm | Comments(0)
新築じゃないけど
黄色いホーンシステムの新しい部屋のお披露目。
HPを見てね

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この週末、調整してみました。
なんと2台のアンプの調子が悪いので、ツィーター無しの6ウェイ。

同軸ホーンの2332+2451Hを2332+2431Hに変更してみた。
アルミダイアフラムは、やはり柔らかい音。
チタンのクセのある帯域を任せようという魂胆。

黄色いホーンの2446Hと2332+2431Hは5kHz(-24dB/oct)でクロス。
確かにアクは抜けたけど、これは寂しいな・・・
あれこれやってみたところ、2431Hのハイパスは5kHzのまま、2446Hのローパスを7kHzまで伸ばすといい感じになりました。




















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by kiirojbl | 2009-09-24 02:15 | Yellow Horn | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (12)
リニアブッシュのロングタイプを試してみた。
長い方がLM5L、短い方が従来使用してきたLM5
LM5は全長15mm、重さ4g、一方LM5Lは29mm、8gと、ちょうど2倍。



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LM5Lのようなロングタイプは下の断面図のように、1条のベアリング条列がLM5と同等の長さの2つのベアリング条列から構成されています。
画像が小さいのでちょっと分かりにくいね。



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さらに過酷なトラッキングテストを行いました。
反ったレコードの穴を、電動ドリルに装着した円筒形のやすりでやや広げ、1.5mmほど偏心させました。
これ以上偏心させると、酷い回転ムラの音になるため、この程度の偏心量が事実上の限界です。









LM5Lは慣らし運転を開始したばかりですが、これはどうやら正解のようです。
LM5と比較すると、ギクシャクした動きがかなり少ないと思います。
また、リニアシャフトを滑らせたときの感触に精密感が感じられるようになりました。

このYouTubeの動画を見ていると、なんだか不思議な感じがします。
どうしてこんなに自在に動けるのかな?























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by kiirojbl | 2009-09-18 18:45 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (11)
今回は直径5mm、長さ200mmのシャフトを交換してみました。
画像上の取付け済みのシャフトが新しいステンレスリニアシャフト
もちろんピカールで磨き上げました。
下のが今まで使用してきたSUJ2(高炭素クロム軸受鋼) のリニアシャフト



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ステンレスリニアシャフトは硬度HRCが56以上、SUJ2のリニアシャフトは硬度HRC60以上と、鋼材の方が硬いみたい。
ステンレスリニアシャフト、SUJ2のリニアシャフトの何れも高周波焼入処理を施してあるそうです。
なお、SUJ2という鋼材はリニアブッシュのベアリングボールや外筒部分にも使用されています。



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ちなみに磨き上げたアルミ丸棒をリニアシャフトの代わりに使用すると、これが全然ダメです。
不思議と滑りが悪い。
柔らかすぎるのでしょうか?
THKはリニアブッシュのシャフトとして「表面硬さはHRC58(≒HV653)以上、硬化層の深さはリニアブッシュの大きさによりますが一般用として2mm前後を推奨します。」としています。
ステンレスリニアシャフトの方が硬度が低く柔らかいのですが、値段が高いので試してみた、というシロート判断。

また、THKは、リニアブッシュを使用するリニアシャフトの表面粗さについて「円滑な転がりを得るために0.40a以下に仕上げてください。」としています。
一方、SUJ2リニアシャフトもステンレスリニアシャフトも表面粗さ(μmRmax)は1.5と表示されています。
ええっと、それぞれ平均値と最大値ですよね。
どっちが粗いのかしら。
詳しくないのでよく分かりません。



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ステンレスシャフトの固定には、岩田製作所のスタンダードセットカラーというのを使用してみました。
Monotaroで購入。
内径5mm、外径11mm、幅5mmというのを4つ。
製品画像ではシャフトを固定するネジが2本ありますが、これはやや大きな製品の画像であり、購入した小さなカラーのネジは1本でした。
しかし、しっかりとシャフトを固定することができます。
このパイジョンの取り付け穴は13mm径なので、厚さ1mm、直径12mmのパイプを半分に切ってやや広げて挟み込み、あとの隙間はアルミテープで調整。
割と簡単にがっちりと取り付けることができました。



それで、SUJ2リニアシャフトとステンレスリニアシャフトの音の違い…
ステンレスリニアシャフトの方が音が柔らかい。
しなやかな雰囲気。
もちろんこういうのは、勘違い、だよね。















ステンレスリニアシャフト、反ったレコードでのトラッキングテスト。
動画ファイルの圧縮パラメータをいじってみた。
少し重いので、一度ダウンロードしてから再度再生するとスムーズに再生できると思います。








これとかこれなど読んでみるとパッシブ型リニアトラッキングアームはかなりの難物?
でも、こういう苦労は楽しいよね。









フランス?からのアクセスがあるので、調べてみると"DIY Turntable"というタイトルで紹介されていました。

"Un liens pour fabriquer un bras tangentiel et un socle pour un moteur a entrainement direct"
google翻訳するとこんな具合。
"リンクは、接線方向の腕を直接駆動モータのための基地を作ることに"

マニアの世界に国境はないよね。
うれしいなぁ。























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by kiirojbl | 2009-09-15 19:38 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (10)
デジカメに動画機能があることを思い出した。
で、やってみた☆















デジカメで動画を撮る、動画ファイルの圧縮、そしてYouTubeへのアップロード、全部初めて。
苦労した割には画像が荒れててアームの動きがよく分からない…
(全部再生した後、丸い再生ノブを早送りみたいに動かすと平行移動していることが分かります。)


途中で雑音が入るのはアームのせいではなく、デジカメのそばでうろうろしたため。
最後の無音溝の移動場面でわずかに"グググ"という音が聴こえます。
それにしてもデジカメの録音の音は酷いなぁ。。。
















カートリッジが跳ね上がりそうなほど反っているレコード。
こういうのはちょうどいいトラッキングテスト用レコードになります。
ボコボコする音はシェルの付け根下部がレコード表面にわずかに接触している音です。



ミストラッキングをしなくなってきた。
ミストラッキングはベアリングの慣らし運転で解決できるのかも?

なお、この試作アームによるミストラッキングはレコード盤を確実に傷つけます。
不思議なことに音が変になったりプチッというノイズの原因になることはまれです。
しかし、レコードの溝を光らせるように斜めから盤面を見ると、ミストラッキングを起こしたと考えられる溝部分が1cm程度の長さに渡り白くなります。

この白い傷はアームを動かしている力が想像するよりもずっと強いことを示しています。
ミストラッキングを起こすとき、アーム全体が弾かれるような動きを見せます。
ヤワなカートリッジだと、カンチレバーがへし折れるんじゃないかな。












今後の展開、どうしようかな。

LM5Lというロングタイプを試したい。
同じロングタイプのLM4Lと4mmシャフトも。
それからダメかもしれないけど10mmシャフトにもう一回挑戦してみよう。

プレーヤーはリニアトラッキングアームのみで構成された2号機の構想がぼんやり。
とりあえず初号機と同じ脚部を入手しました。




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通常のベアリングを使用したタイプ。
ガラス管を使用するのは表面の平滑性が高いから?



アームパイプが黒いね。
カーボンファイバー製か?
チタンやステンレスの丸棒やパイプも入手できるし、中古のゴルフクラブのカーボンシャフトのテーパードパイプを利用する方もいる。
このあたりは基礎実験でノウハウを蓄積した後の将来の楽しみだね。

このYouTubeの画像もアームの動きがよく分からない。
レコードの穴を片側に広げて、偏心したレコード盤を作成するとどうか。
ベアリングの慣らし運転用にもいいかもしれないな。


久々にHPを更新しました。






















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by kiirojbl | 2009-09-11 15:48 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (9)
色々と試していくうちにミストラッキングはリニアシャフトの平滑性に原因があることが分かりました。
リニアシャフトをピカールで磨いていくとミストラッキングの回数がどんどん減ってゆきます。

ミストラッキングした場合、リニアシャフトのどこに傷がありそうなのか、すぐに定規でその場所を特定しました。
これを繰り返してゆくとミストラッキングをしなくなります。

ピカールで磨いた後は、リニアシャフトをCRC-5-56等の油を用いて何度もよく拭きます。
ピカールの研磨粒子や研磨クズがベアリングに付着するからです。

また、リニアシャフトを磨くとレコードの内周や外周の無音溝においてアームが勢いよく移動したときのゴロゴロ音が"グググ"という小さな音に変わります。





アームの位置調整の様子です。
このアームベースは、両面テープにより机にしっかりと固定されています。
アームベースというか、片持ち式の支柱の中心とターンテーブルとの位置関係が固定されていると、アームの位置調整は非常に簡単です。

最初に、アーレンキーが突き刺してあるボルトを緩め、片持ち式の支柱が回転できるようにしておきます。


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次に、カートリッジの針とスピンドルの中心が一致するように、アームをスライドさせたり、片持ち式の支柱を回転させます。
そして、画像の状態になったら、アーレンキーで支柱のボルトを締め付けておしまい。


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片持ち式はアーム部分をすぐに外せるので非常に便利です。
また、上記のようなアームの位置調整をするためにはリニアシャフトの長さは200mm以上必要です。
この試作アームのリニアシャフトの長さは200mmです。







いつまでも潤滑油の代用としてCRC-5-56やサラダオイルを使っているわけにも…
THKはリニアブッシュに使用するオイルとしてISO VG32~68を指定している。
この粘度に合うオイルを何か買ってみよう。
いや、もっと粘度の低いものの方がいいのか?

オイルを塗布するといっても、リニアシャフトにオイルをつけすぎると、とたんに調子が悪くなる。
ベアリングの鉄球が滑ってしまい、シャフト上で正常に循環しなくなるから?

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LM5は4条タイプ。
"ボールの位置"と表示されているように、4つのベアリングボールの条列は×の字型に配置されるように取り付けています。
これを45度回転させて十字型に配置することも時々試していますが、×の字型の方が調子がいいような。

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下の画像はLM5とSM5を並べた状態でPF200に固定したときのもの。
SM5の滑りの悪さからか、これはミストラッキングが頻発し、うまくいかなかったのですが、正常に動いているときには、スッ、スッー、スッという具合に一定の速度で動いてない状態が見られず、一定の速度で滑らかに移動しているようでした。
ボール条列が長くなると水平方向の遊びが小さくなるから?
LM5のほぼ2倍の長さがあるLM5Lというロングタイプを試してみたいなぁ。

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現状の試作アームを厳しく採点すると、100点中65点といった感じです。
第1の問題点は信頼性に乏しいこと。
シャフトへのオイルの塗布量がわずかに多くてもミストラッキングが生じます。
忘れたころに生じる程度ですが、こういうのは信頼感をそこなってしまう。

第2の問題点は、手動でアームを移動したとき、滑らかさが感じられないこと。
リニアトラッキングを作ろうと思ったのは、アームの動きが新鮮に思えたから。
そのアームの動きは、滑らかで、精密な機械の雰囲気を伝えて欲しい。
レコードの良さは、CDとは異なり、その機材の美しさ、そして操作する楽しさにあると思ってます。
だから、さわり心地がダメだとダメなんだよね。

こうした減点35点は今後の課題。
がっかりせずにのんびりやろう。

一方、65点の方は何かというと、これは安価な製作費にもかかわらず十分実用になるということ。
音質は良好。
定位がおかしいとか、歪むとか、そういうことはない。
もちろん、内周溝でトラッキングエラー角度が増加し歪っぽくなることもない。

気のせいか?低音がドスドスとよく鳴る。
これはリニアブッシュの回転方向の摩擦が小さく、垂直方向の感度が高いから?
それとも、このカートリッジの性格か?





















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by kiirojbl | 2009-09-06 18:59 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (8)
ミストラッキングをしなくなりました、と報告できるほど安定していませんが、ミストラッキングはほとんどなくなりました。
しかし、ほんの僅か何かを調整すると、急に不機嫌になりミストラッキングが頻発します。
恐ろしいほどの癇癪持ち。

ちゃんと動作しているときは、音質は良好、定位がおかしくなるということはありません。

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レコードの外周と内周の無音溝においてアームが勢いよく移動したときにゴロゴロしたベアリングの動く音が聴こえます。
しかし、それ以外ではこのゴロゴロ音は聴こえません。

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アーム長をどうしよう。
DJ用のカートリッジだから、おそらくSL-1200シリーズのアームで音合わせされてると思う。
想定されてるコンプライアンスが極端に異なるというのもどうかと思う。
だからあんまり短くしたくない。
でも、どんな雰囲気になるか少し支点をずらして短めにしてみました。
音、良くなったのかなぁ…
なんだかカッコ悪いなぁ…


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下の画像は、Opus Cantusという通常のベアリングを使用したパッシブ型のリニアトラッキングアーム。
スリットのある断面Cの字型のガラス管の中にベアリングが入っていて、よく分からないのだけど、ベアリングとガラス管内壁面の接点を支点にして上下にスイングするのかしら。
ガラス管に可動部が収容されているので埃の影響を受けない、ということかもしれない。
非常に短いアームパイプが二股に分かれていて、独特の雰囲気だね。
画像と解説はここの下の方にありました。

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これはVinyl Asylumに掲載されていた画像。
SF1や68アームも掲載されていました。(2010年5月30日追記)


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by kiirojbl | 2009-09-04 17:03 | DIY Tonearm | Comments(0)
DIY Linear Tracking Tonearm (7)
THKのLM5と日本ベアリングのSM5が到着。
組み付ける前にとりあえずリニアシャフトに通し、その滑り具合を確かめてみると…
がっくり。何れも滑りが悪いです。

とりあえずLM5を選択。
あまりに滑りが悪いので、CRC-5-56をリニアブッシュの内側に吹きかけてみました。
5-56によりリニアブッシュのベアリングのグリスが溶かされたようで滑り具合がかなり改善されました。

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今回は単なるトレース実験ではなく、実際に音を出しながらという、非常に贅沢な?実験です。
で、滑り具合はよくなったものの、最初のころは頻繁に同じ溝をトレースしました。
机を"ドン"と叩くと、ひっかかりが外れるのか、また正常な再生を続けます。

シャフトをピカールで磨いたり、5-56でリニアブッシュのベアリングを洗浄した後にサラダオイルを垂らしてみる、リニアシャフトにもサラダオイルを塗ってみる、リニアブッシュの4つのベアリング条列のうち1つのベアリング条列が上にくるようにセットするなど、地味な作業の繰り返し。
こうした作業を続けると同じ溝をトレースする回数は減りました。
しかし、オイルをふき取るとまたおかしくなる…

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カートリッジの針先の位置やリニアシャフトの位置もトラッキング性能に影響を与えています。
もっとも、リニアブッシュの滑りが良好であれば、このような要素はあまり大きなウェイトを占めないような気がします。

モガミの2706は、トラッキング性能やアームのバランスには全く影響を与えていないと思います。
非常に柔らかく、また、極めて軽量なため、演奏中に触ってもアームの動きや音に変化はないです。

下の2つの画像は、アームパイプと支持部材を上下逆転させたタイプ。
メリットは感じられません。

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アームの動きを見ていると、一定の速度で動いてない。
スッ、スッー、スッという具合に動いており、これではダメです。
動き始めの感度が低い。

SM5も試してみました。
LM5の方が滑りはいいように思います。




当分、試行錯誤が続くでしょう。
うまくいったと思えば、またおかしくなる。
ともかく動作不安定、非常にデリケートな代物です。

ところで、あきらめていたLM10に5-56を使用したところ、こちらの方が5mmシャフトよりも滑り具合が良いような…
8mmシャフトも気になります。
う~む。
























…アームが言うことをきかない以上、やむなく金の力に頼ることにした。

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PF200に積み上げた5円玉。
材質は、銅と亜鉛の合金、真鍮である。
やはり金の力は凄い。
ミストラッキングは一切生じない。(今のところ…)

リニアブッシュを使用した世界初のパッシブ型リニアトラッキングアーム、ここに完成!
(ということでいいのかな…)



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5円玉はいらない。
ベアリングにあたりがついてきたのか、トラッキングが安定してきたような。
























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by kiirojbl | 2009-09-02 19:29 | DIY Tonearm | Comments(0)