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B&C 21SW115 and 21SW152(4)
21SW115は、廉価版の21インチウーファーユニット。
ここで、価格を見てみると、製造中止になった前作の21SW150が789ユーロ、6インチボイスコイルの21SW152が649ユーロ、そして4.5インチボイスコイルの21SW115が499ユーロです。
21インチが珍しく、故に割高だった時代が終わり、この口径にも価格競争が始まりつつあるように思います。

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廉価版とは言え、スペックシートによると、115のAES耐入力は1700W(152は2000W)とハイパワーユニットであり、公称4ΩのユニットであるにもかかわらずBL値も25.5です。
mmsは344gと152の437gよりもずいぶん小さい。
また、能率は97dBと、152と変わりません。
なお、21SW115のスペックシートも、Net Weight 30.8 kg (14 lb)、Shipping Weight 36.1 kg (16.4 lb)と、kgとポンドの表示がさかさまになっています。

WinISDに計算させると、下のグラフ画像のように、実効容積216.8L、チューニング周波数35.31Hzが適切(Q=0.7)という結果になりました。
これはB&C社の推奨箱と同等です。

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下のグラフ画像は、実効容積210L、チューニング周波数35Hzにした場合の18インチクラスとの比較です。
黄色がPeavey Low Rider18、赤が同Low Max18、緑が21SW115。
Low Rider18とLow Max18は、18インチクラスの標準的なパラメーターを持つユニットです。
3機種のレスポンスグラフにほとんど差がないことが分かります。

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一般的に、同容積の箱に入れた場合、小口径のウーファーユニットの方が大口径ウーファーユニットよりも最低域の再生限界が伸びることを考えると、21SW115はかなりがんばっているように思います。

ところで、21SW115と21SW152を、実効容積210L、チューニング周波数35Hzの推奨箱に入れ比較してみると、下のグラフのように、両機種の性格が伺えます。
緑の115は、ウーファーとしてフラットな特性を持っていますが、黄色の152は、最低域が盛り上がるような特性を持っています。

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21SW152を80Hz以下のサブウーファーとして使用するなら、これは問題ないでしょう。
しかし、21SW115をそうしたサブウーファーではなく、ミッドベースと100Hz以上でつなぐウーファーとして使用するとどうなるのか。
この21SW115は、そうした使い方を予定しているような気がするのです。

この21SW115や152は、ラインアレイシステムのサブウーファー用でしょう。
もし、200Hz程度までサブウーファー側に任せることができれば、ラインアレイシステム側の低域再生能力は、それほど強力でなくても済む。
低域再生能力の要請が小さくなれば、ユニットや箱の小型化を通じてラインアレイシステムを一挙に小型化できる。
そうしたことを考えると、21SW152は15インチウーファーを使用したラインアレイシステムと、そして、21SW115は12インチウーファーを使用したラインアレイシステムと組み合わされるのではないかと。

シロートのたわごとはこの程度にして、200Lクラスではなく、もっと大きな箱に入れるとどうなるのでしょう。
21SW115を、300L(黄)、450L(赤)、600L(白)に入れて、適当なチューニング周波数を選んでみました。
600Lに入れた場合、20Hzでも92dBの能率が確保できています。
一方、21SW152は、300L(緑)、400L(水色)という、21SW115よりも小さな容積の箱で、20Hz~30Hzを十分に再生できるようです…

しかし、こうした超低音再生用の箱というのは、こうした考え方でいいのでしょうか。
超大型の密閉箱の方がいいのかな?

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21SW115
Specification
Nominal Diameter 530 mm (21 in)
Nominal Impedance 4 ohm
Minimum Impedance 4.2 ohm
Nominal Power Handling (AES) 1700 W
Continuous Power Handling 3400 W
Sensitivity (1W/1m) 97 dB
Frequency Range 35 - 1000 Hz
Voice Coil Diameter 116 mm (4.5 in)
Winding Material Copper
Former Material Glass Fibre
Magnet Material Neodymium Ring
Winding Depth 34 mm (1.34 in)
Magnetic Gap Depth 14 mm (0.55 in)
Flux Density 1.15 T

Parameters
Fs 35 Hz
Re 3.6 ohm
Qes 0.43
Qms 10.2
Qts 0.4
Vas 223 dm3 (7.8 ft3)
Sd 1680 cm2 (260.4 in2)
EtaZero 2.4 %
Xmax ± 14 mm
Xvar ± 15 mm
Mms 344 g
Bl 25.5 Txm
Le 1.7 mH

Mounting & Shipping
Overall Diameter 547 mm (21.5 in)
Bolt Circle Diameter 527 mm (20.7 in)
Baffle Cutout Diameter 508 mm (20 in)
Depth 250 mm (9.9 in)
Flange and Gasket Thickness 16 mm (0.62 in)
Net Weight 30.8 lb (14 kg)
Shipping Weight 36.1 lb (16.4 kg)
Shipping Box 590x590x300 mm (23.1x23.1x11.8 in)

Design
Surround Shape Triple Roll
Cone Shape Radial
Magnet Type Neodymium Ring
Spider Double Silicone
Pole Design T-Pole





また、つまらぬものを…

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by kiirojbl | 2009-04-19 18:13 | B&C 21
B&C 21SW115 and 21SW152(3)
以前ご紹介したB&C社の21インチウーファー、21SW115と21SW152の詳細が発表されました。

21SW152は、AES2kWの耐入力を誇る強力なサブウーファーユニットです。

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そして、21SW152の発売と同時に、従来の21SW150は製造中止になってしまいました。
したがって、21SW152は、150と同じ価格帯(700ドル~800ドル)ではないかと思います。
下の画像は、前作の21SW150です。
デザインが素敵なんだけどなぁ、佳人薄命…

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152は、前作の150と比べ、実効質量が小さく(494g→437g)、能率も2dB上昇しています(95dB→97dB)。
しかし、何れも6インチボイスコイルを有し、また公称インピーダンスが4Ωなのに、152のBL値が32、150では32.6と桁外れの強烈さ。
AES耐入力は、150の1.5KWから、152の2KWに増加し、よりハイパワーな方向へ進化しています。

フレームデザインが変更されていますが、150の重量が18kg、152の重量は18.5kgと、略同じです。
なお、152のスペックシートでは、Net Weight 40.7 kg (18.5 lb)、Shipping Weight 46 kg (20.9 lb)と、kgとポンドの表示があべこべになっております。
カタログ男ですから、このスペックシートを最初に見たとき、ひぇ~、このユニット40kgもあるんかいな!?と、ひっくり返るほどぶったまげたのでありました。

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上の画像は、以前ご紹介したB&C社の21インチ用の推奨箱
内寸容積266L、実効容積が210L。
チューニング周波数は、35Hzと表示されています。

この推奨箱は、口径に対してかなりコンパクトだと思います。
各ダクトの傾斜板が補強材として機能する。
補強するとしたら、背板を二枚重ねにすることぐらいかしら。

ダクト長は50cmもあり、それが四隅に分散されている。
さらに、ユニットに対してダクトが等距離に配置されています。
このため、強烈な?バスレフ動作になるのではないかと。

WinISDにこのダクト寸法でチューニング周波数を計算させると、42.9Hzあたりになります。
下の画像は、緑がその42.9Hz、黄色が図面に表示されている35Hz。
比較のため、210Lの箱に入れたpeavey Lo Max 18(白ホーンシステムに採用した18インチ)を青ラインで示しています。

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下の画像は、B&C社が発表している上記推奨箱のレスポンスグラフ。
緑と黄色の中間的な特性のようです。

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B&C社が想定している21インチ用推奨箱は、典型的とも言える青ラインに対して、最低域がしゃくれた感じで盛り上がっており、さらに、30Hz以下は急激に低下していることが分かります。
ハイパワー用のサブウーファーとして、このような特性が望ましいのでしょう。

ちなみに、典型的なバスレフ用の性格を持つLo Max 18で、このようなしゃくれた特性を持たせるためには、400L近い実効容積が必要になります。
一方、21SW152を巨大な箱に入れても、このしゃくれた特性はそのままです。
というか、箱を大きくしてゆくと、最低域側のレスポンスがどんどん低下してしまいます。

という訳で、21SW152を家庭で使用する場合でも、あまり大きな箱に入れる必要は無いように思います。
これ、気分的に楽。
ダクトの開口面積を絞りダクト共振数を30Hz程度にした実効容積250Lぐらいの箱が望ましい?



21SW152

Nominal Diameter 530 mm (21 in)
Nominal Impedance 4 ohm
Minimum Impedance 4.3 ohm
Nominal Power Handling (AES) 2000 W
Continuous Power Handling 4000 W
Sensitivity (1W/1m) 97 dB
Frequency Range 30 - 1000 Hz
Voice Coil Diameter 153 mm (6 in)
Winding Material Copper
Former Material Glass Fibre
Magnet Material Neodymium Ring
Winding Depth 30 mm (1.18 in)
Magnetic Gap Depth 12 mm (0.5 in)
Flux Density 1.2 T

Fs 35 Hz
Re 3.3 ohm
Qes 0.33
Qms 7.3
Qts 0.32
Vas 176 dm3 (6.15 ft3)
Sd 1680 cm2 (260.4 in2)
EtaZero 2.4 %
Xmax ± 15 mm
Xvar ± 16 mm
Mms 437 g
Bl 32 Txm
Le 1.4 mH

Overall Diameter 547 mm (21.5 in)
Bolt Circle Diameter 527 mm (20.7 in)
Baffle Cutout Diameter 508 mm (20 in)
Depth 261 mm (10.3 in)
Flange and Gasket Thickness 0.63 mm (16 in)
Net Weight 40.7lb (18.5kg)
Shipping Weight 46lb (20.9kg)
Shipping Box 590x590x300 mm (23.2x23.2x11.8 in)
Surround Shape Triple Roll
Cone Shape Radial
Magnet Type Neodymium Ring
Spider Double Silicone
Pole Design T-Pole
Service kit RCK21SW1524























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by kiirojbl | 2009-04-13 20:27 | B&C 21
B&C 21SW115 and 21SW152(2)
18SW115(4.5インチボイスコイルの18インチウーファー)

RCFのLF18N451も4.5インチボイスコイル。
18インチ強力版と21インチ廉価版の磁気回路が共通というのが今後の傾向か?
こういう18インチ、いいなぁ。

ところでB&CとRCFはどういう関係なんだろうか。
もしかすると、かなり強烈なライバル同士?

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21SW115(4.5インチボイスコイルの21インチウーファー)

18インチ強力版と磁気回路が共通、フレームは21インチ強力版と共通。
トッププレート?は大型のものになっていて、これは放熱効率のためか。
磁気回路が小さいように思えるけど、これで十分のようにも思える。
4.5インチボイスコイル、これが21インチのスタンダードになるかもね。

以下の4機種が21SW115の競合機種になるでしょう。

RCFのLF21N451 (ネオジウム磁気回路/4.5インチボイスコイル)
Beymaの21L50 (フェライト磁気回路/4.5インチボイスコイル)
Eighteen Soundの21LW1400 (フェライト磁気回路/4インチボイスコイル)
P.AudioのP210/254 (フェライト磁気回路/4インチボイスコイル)

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21SW152(6インチボイスコイルの21インチウーファー)

巨大なネオジウム磁気回路、そして素晴らしい仕上がり。
高価であってもこれは是非購入してみたい一品。
従来の21SW150の後継機なのか、それとも別バージョンなのか、興味津々。

以下の5機種が21SW152の競合機種。

Precision Devices PDN.2151(ネオジウム磁気回路/6インチボイスコイル)
Precision Devices PDN.2150(フェライト磁気回路/6インチボイスコイル)
P.Audio SD-21(フェライト磁気回路/6インチボイスコイル)
P.Audio SD-21EL(フェライト磁気回路/6インチボイスコイル)
B&C Speakers 21SW150(ネオジウム磁気回路/6インチボイスコイル)

そのうち、この手の21インチウーファーユニットが凄い勢いで増殖し、こんな風に紹介していたことを懐かしく思い出すことになるのかもしれない。

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by kiirojbl | 2009-01-30 18:29 | B&C 21
B&C 21SW115 and 21SW152
2009年1月15日、B&C社がいくつかのスピーカーユニットを発表しました。
21SW115は、4.5インチ径分割?ボイスコイル(split winding voice coil)を搭載した21インチウーファー。
2700Wの耐入力(おそらくピーク値、連続では1300Wでしょう)があります。
ネオジウム磁気回路。
なお、18SW115という18インチバージョンもあるそうです。

21SW152は、6インチボイスコイルを搭載している21インチウーファー。
3000Wの耐入力。
すでに発売されている21SW150とはどのような関係になるのか興味深いです。
これで、B&C社の21インチコーン型は、3機種になりました。

他に発表されたのは、画像の15インチ同軸型の15HCX76、15インチウーファーの15NA100、DE38ドライバーです。

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by kiirojbl | 2009-01-26 15:00 | B&C 21
B&C Speakers 21SW150
B&C社の21インチウーファーユニットです。パンフレットはこちら
既にHPでご紹介しましたが、ネオジウムマグネットの磁気回路と重量級振動系をもつユニットです。
各スポークの特徴的なリムは放熱の役割を持っていると思います。
下の画像のSub21という推奨箱は手ごろな容積になっています。

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こうした小型の箱と軽量化されたユニットの組み合わせにより、業務用サブウーファーシステムに21インチウーファーの時代がやってくるかもしれません。
しかし、ネックになっているのがユニットの価格。
21インチクラスはだいたい750ドル近辺なので、200ドルぐらいで入手できる18インチクラスと比較するとかなり割高です。

なお、21NW160という21インチウーファーのパンフレットもネット上にありました。
この21NW160はB&C社のHP上には紹介されておりません。
もしかしたらフライングで発表してしまったプロトタイプかも。


Sub 21
LF Driver: 21SW150
Cabinet: Type Bass Reflex
Box Volume: 210 dm3
Tuning Frequency: 35 Hz
Nominal Impedance: 4 ohm
LF Limit: 30 Hz
Nominal Power Handling: 1500 W
Continuous Power Handling: 3000 W
Sensitivity (1W/1m): 95 dB
Max. Peak SPL: 133 dB
Max. Long Term SPL: 127 dB


















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by kiirojbl | 2008-05-12 14:40 | B&C 21