828を入手してから当時のシステムの検索を続けています。
ALTEC社のA7の対抗馬として開発されたRCA社のLC-9Aは、15インチウーファーと1.75インチダイアフラムドライバーの2ウェイ。
ウーファー用のホーンとラジアルホーンの水平指向性は120度です。
生産台数は100台~300台と言われており、こうした希少性のあるシステムにはペンキを塗ってはいけません。
ドライバーのMI-11419はJBL社のOEMであり、175同等品です。
エンクロージャーのMI-9462の設計者はRCA社のA.J.May氏。残念ながら2004年にお亡くなりになったそうです。
バスレフのダクトである下部の3つの円孔には、当初、パッシブラジエター(ドロンコーン)を装備するつもりだったそうです。
詳しくはランシングヘリテッジのフォーラムの
解説があります。
Ocean Way AudioのHR-2は、このLC-9Aのコピー品。
設計者がAllen Sidesと紹介されているが、サブウーファーを付けただけで設計者を名乗るとは厚顔無恥にもほどがある。
少なくとも白ホーンシステム程度の工夫がほしいね。
お値段もDD66000並みのぼったくり。
オーシャンウェイ・モニターズHR2の三浦孝仁氏のステサン評論文には、案の定、LC-9Aについては一言も触れていない。
無知なのか、それとも販売の邪魔になるから語らないのか。
いずれにせよ、そういう方は評論家失格である。
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