GPA社は3000番シリーズも復活させています。
3000番シリーズは、ALTEC社が初めて自社開発したVOTT用のウーファーユニット群。
515シリーズはランシングマニュファクチャリング社の415、416/803シリーズも同社の815がベース。
ボイスコイル径を拡大し、励磁構造を永久磁石に置き換えただけ。
ランシング氏の遺産。
1980年当時、JBL社に追い詰められつつあったALTEC社は、ロングボイスコイルを備えたダイレクトラジエター型システム用として3000シリーズを開発しました。
VOTTのベンテッドホーンシステムに見切りをつけていたのでしょう。
従来の515や416とは異なる考え方で作られた3000シリーズ。
一方において、ALTEC社のDNAをしっかり受け継いでいました。
例えば、3000シリーズの中核モデル、
3156。
この15インチユニットの実効質量は68gと現代的なダイレクトラジエター用としては軽すぎ。
しかも、推奨箱の容積は3キュービットフィート(約85L)と非常に小さい。
一方、3156を2発使用する
8256システムは、ダクトが板厚のみというALTECらしい設計。(他の箱の設計図は
こちら)
これでは最低域が出ない…
このため、3156はサブウーファーシステムの併用が前提だったのだろうと思っています。
3000番シリーズには3182という18インチウーファーがあり、3182を1つ収めたサブウーファーシステムが
8000番シリーズの8182。
この8182システムは、
wikiのサブウーファーの項にも記載されているように、業務用サブウーファーシステムのパイオニア的な存在でした。
8182はとても大きい。
実効容積が24キュービックフィート(約680L)もあります。
そして、こういうのを家庭用に導入された
変なヒトを知ってます。
話を元に戻しましょう。
18インチサブウーファーが必須になる時代を予見し、18インチウーファーとの共存を前提に開発された15インチウーファーが3156。
そう考えると、これは歴史に名を残すユニットなんじゃないの!と夢想しています。
しかし現実は厳しく、3156の存在は515や416の陰に隠れ、しょんぼりするような人気の無さ。
前出の変なヒトは、3156と515をベンテッドホーンの828に入れて比較し、「格がちがうねっ!」と一言。
3156は、その後生産中止となり、その代わりに
4156-8Aが発売されます。
この4156-8A、やや日和ったような印象。
実効質量が87.3g。
GPA社が、何故、後継機種の4156-8Aではなく、3156を復活させたのか?
ALTEC社がそのまま継続していれば、この3156がJBL社の2226Hと死闘を演じていたはず。
残念無念でございます。
3156のお値段は250ドルと安価です。
包装箱の大きさは18インチ×18インチ×7インチ、梱包状態での重さは25ポンド。
ヤマト便だと国際送料が
80.42ドルです。
GPA社の製品の入手は個人輸入代行業者にお願いするのが楽だと思います。
ネットで「個人輸入代行業者」を検索し、適当な業者を選んで無料見積りをお願いすると良いでしょう。
Our 3156 loudspeaker is priced at U$D 250.00 each. Each 3156 loudspeaker will be packed in a 18 in. x 18 in. x 7 in. box that weighs 25 lbs.
Yamahaの
CR-3020。
横幅63.2cm、重さ37kg、出力180W。
こういうのをモンスターレシーバーと呼ぶそうです。
テクニクスよりも2mmほど幅が広いので、こっちの勝ち!
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